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2025.12.01

お知らせ

地域密着型ショッピングセンターで 「エコマミ公開講座」を開催しています ~地域の皆さまの暮らしに役立つ講演を実施~

 株式会社KUL(本社:大阪府大阪市中央区本町、代表取締役:吉田 滋)は、香芝市・広陵町と共催で「エコマミ公開講座」を令和4年度にスタートし、年2回(6月、11月)開催しています。本講座は、地元の畿央大学をはじめ奈良県内の大学の協力を得て、各分野で活躍している専門家が、地域の皆さまの関心が高い様々なテーマについて、わかりやすく講演するものです。当社スローガン「“暮らしやすい”をデザインする」の具体的な取り組みの一つとして、生涯学習や文化的好奇心の探求等に寄与し、地域コミュニティの形成や地域の皆さまの暮らしに役立つことを目指しています。

【開催状況】

4つのテーマ「健康・長生き」「趣味・生涯学習」「子育て・教育」「生活・環境」から、毎回テーマを絞り、3名の講師による講演を実施しています。参加者アンケートでは「買い物の合間に参加しやすい」など、好評をいただいています。

【最新の講座】

2025年11月16日(日)、エコール・マミ南館(奈良県香芝市)2階のマミホールにおいて、「第8回エコマミ公開講座」を開催しました。当日は晴天で行楽日和の中、各講座に約20名が参加し、3名の講師の講演に耳を傾けていました。

今回のテーマは子育て・教育に関する内容が多かったため、小さいお子さま連れでも参加しやすいよう、会場の一部にフロアマットを敷いて実施しました。

第1話 「乳幼児期の“食べる”を考える 
          ~ 子どもの発達と絵本で子育ての悩みにヒントを ~」
      講師:中川 愛先生(奈良教育大学 家庭科教育講座 准教授)

 中川先生は、乳幼児期の食事の場面を分析し、子どもが自我の発達とともに主体性を発揮していく過程を説明しました。多くの方が悩む「偏食」について、子どもの立場からの説明や克服方法の話があり、参加者は熱心に聞いていました。

食の経験を広げるために、発達段階に応じた絵本の活用が望ましいとのことで、先生が選んだ絵本がフロアマットに多数並べられました。絵本の「繰り返し性」や「ページめくり」により、乳幼児の頭の中に物語のつながりが構成されるそうです。参加した子どもたちが自由に絵本を読むという微笑ましい光景も見られました。

第2話 「絵を通して見える子どもの心は感動がいっぱい! 
                 ~ 子どもが描いた絵の思いについて~」
    講師:永渕 泰一郎先生(畿央大学 教育学部 現代教育学科 准教授)

 永渕先生は、実際に子どもが描いた絵を題材に、「子どもの絵はとても自然な行為から生まれた素朴な表現。この行為を大切に受け止めることができないと、大人と子どもの思いに“ずれ“が生じる。」と指摘しました。また、「子どもの”みたて“に蓋をして、大人は自分の見方や考えを押し付けていないか。」との問題提起もありました。子どもが自ら育とうとする力を信じるよう、大人が意識を変えることの重要性を説明しました。講座では参加者が実際に短時間で絵を描く体験もあり、迷いながらも作画に熱中する姿が印象的でした。

第3話:「スポーツを算数・数学の力で攻略! 
   ~サッカー・野球・テニス・相撲などを通して算数・数学と親しむ~」
      講師:嶽村 智子先生(奈良女子大学 理学部 数物科学科 准教授)

 算数・数学と聞くと、苦手意識を持つ方も多いですが、嶽村先生は、そのような先入観を払拭するべく、身近なスポーツを題材に確率の考え方を利用して算数・数学に親しむ方法を紹介しました。

 例えば、サッカーで攻撃と守備のどちらを強化すると勝利に近づくか、大相撲で相星の力士が3人いる場合に優勝者を決めるために行う巴戦で、対戦順によって優勝確率は変わるのか、テニスで実力差がある2人が対戦する場合に妥当なハンディキャップはどれぐらいか、といった設問です。親しみやすい内容で、参加者は「なぜそうなるのか」を考える貴重な時間を過ごしました。

第8回エコマミ公開講座は、バラエティ豊かな講師陣による有意義な講演となり、参加者からは熱心な質問が寄せられ、地域住民の子育てや学びへの関心の高さがうかがえる充実した内容となりました。

 当社は、ショッピングセンターの運営にとどまらず、サービスを通じて地域の皆さまに心からの笑顔を届けることを大切にしています。その実現のため、「“暮らしやすい“をデザインする」というスローガンのもと、参加者から寄せられたアンケート結果も参考にしながら、今後も地域の方々の知的好奇心を満たし、暮らしに役立つ情報を当講座を通じて発信してまいります。

本件に関する問い合わせ先
株式会社KUL 広報室  担当:遠藤、藤田
電話番号:06-6245-5050

2025.10.22

お知らせ

株式会社KUL、常葉大学と共同でeスポーツ「HADO」の健康効果を科学的に検証  ~活動強度の定量化と心理的影響の研究成果を発表~

 株式会社KUL(本社:大阪市中央区、代表取締役:吉田滋)が取り組んでいるeスポーツ「HADO」をテーマとして、常葉大学教育学部の松元隆秀教諭と共同で進めた「HADOにおける活動強度の定量化と心理的影響」に関する研究成果が、2025年8月29日に開催された「日本体育・スポーツ・健康学会 第75回大会」にて松元教諭より発表されました。

共同研究の経緯
 当社は商業施設の管理運営事業を主軸としながら、近年では新規事業としてeスポーツ分野にも積極的に取り組んでいます。AR(拡張現実)技術を活用した次世代型スポーツ「HADO」を導入し、当社が管理運営する商業施設「エコール・いずみ」内に「HADO ARENA エコール・いずみ」を開設。利用者に新しい体験価値を提供しています。
 松元教諭が桃山学院大学に在籍していた当時(2023)、当社がHADOを導入した2023年2月から同大学の体育授業にHADOを活用されたことをきっかけに連携が始まりました。教育現場での実践を通じた信頼関係を基盤として共同研究が実現しました。

HADOとは?──AR技術で進化する次世代スポーツ
 HADOはAR技術を活用した最新のスポーツで、現在39ヶ国で展開されています。プレイヤーは専用のヘッドマウントディスプレイ(HMD)とアームセンサーを装着し、現実世界に仮想のエネルギーボールやシールドを組み合わせて対戦します。3対3のチームに分かれ、80秒間の試合で得点を競うこのスポーツは、性別や筋力差が少なく、教育現場や体育研究、集客・社内イベントなど幅広い分野で活用されています。

健康効果の検証
 本研究は「HADO ARENAエコール・いずみ」を研究フィールドとして産学共同により、実施されました。研究の結果、HADOプレイが厚生労働省の推奨する中等強度の身体活動レベルに相当することや、心理的健康へのポジティブな効果が確認されました。なお、本研究成果については年内に論文投稿を予定しています。

今後の展開
 今回の研究により、HADOが単なるエンターテインメントではなく、健康効果が実証されたスポーツであることが科学的に明らかになりました。当社では今回の研究成果を踏まえ、HADO体験施設を「心身の健康促進に寄与する場」として、より多くの方にご利用いただけるよう取り組んでまいります。商業施設という身近な場所で、運動不足の解消や日常的な健康づくりをサポートする新たなサービスの展開を目指します。

研究概要
【研究テーマ】『HADOにおける活動強度の定量化と心理的影響の検討』
【研究目的】
HADOプレイ中の身体的活動強度を科学的に測定し、心身両面から健康づくりに与える影響を明らかにすること。
【研究方法・期間】
調査期間:2024年11月~2025年3月
調査場所:HADO ARENAエコール・いずみ
対象者 :成人男女49名
測定項目:活動強度:METs(代謝当量)による運動強度の定量化
     心理的影響:TMS(一時的気分尺度)を用いた心理状態の変化測定
【主な研究成果】
1. 運動効果の実証
HADOプレイ中(約80秒間)の平均活動強度は3.9METsであり、厚生労働省が推奨する「中等強度の身体活動」に相当することを確認
・短時間で中等強度以上の運動が可能であり、運動習慣や経験を有する者はより高い活動強度を獲得
・試合中の役割や性別による影響は小さく、運動習慣がない場合でも一定の運動強度を獲得
2. 心理的健康への効果
プレイ前後の心理状態を比較した結果、以下のようなポジティブな変化を確認
・活気の向上:エネルギッシュで積極的な気分の増大
・混乱の低下:ストレスや不安感の軽減

※本研究は桃山学院大学研究倫理委員会の承認を得て実施されました。

■施設情報 HADO ARENA エコール・いずみ
・営業時間:10:00~20:00
・所在地:大阪府和泉市いぶき野5-1-14 エコール・いずみ東館3階
・アクセス:南海電鉄泉北線「和泉中央駅」から徒歩3分
・設備:HADOコート2面、男女別更衣室完備
・HP: エコール・いずみ店 – HADO ARENA

■お問い合わせ窓口
株式会社KUL SC事業部 eスポーツ事業推進室
TEL:06-6245-5050
Email:kul_e-sports@kul.co.jp

PRTIME:株式会社KUL、常葉大学と共同でeスポーツ「HADO」の健康効果を科学的に検証